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私が卒業して初めて働いた職場で出会った上司は、私の人生においてこれ以上インパクトの強い人には出会えないのではないかと思える様な人でした。嫌いな上司、苦手な上司とはこの人の事をいうと思います。

仕事は10~20代の女性をターゲットにしているアパレルの販売で、当時私は20歳(女)、その人は25歳で店長(女)でした。面接もその店長が行ったのですが、その時はにこやかに和やかに進んだ様に記憶しています。

出勤初日、これからどういう仕事をして行くのかを大まかに説明され、実際に作業に取りかかることになりました。まずは届いた商品の検品です。商品の数が伝票と合っているか確認し値札を付ける作業です。私はお客様の目に触れない場所で黙々と作業をしていました。

作業を始めてしばらくして店長が様子を見来て言いました、「トロい」。その一言だけ言い売り場へ戻って行きました。何も思うことはありませんでした。ただ、これから前途多難だな、とそれだけ思いました。

上司の対応が理不尽すぎる!数え上げればキリがありません

実際一緒に働いてみると、社会人1年目の私の目には店長がとんでもない人に見えていました。まず、機嫌の波が激しい。出勤してきた時に機嫌が悪い場合は挨拶もしませんし、こちらが挨拶をしても無視です。

仕事中に機嫌が悪くなった場合は業務について聞きたくて声をかけても無視です。動きは荒くなり、商品などを放ります。お客様が店内にいても商品が入っている箱を蹴っていたこともありました。

そして機嫌がすこぶる良い時は、店内にお客様が居ようがただただプライベートな内容のお喋りが止まりませんでした。会社から残業代はきちんと申請する様指示まで出ていたにも関わらず、残業は一切つけてもらえませんでした。

忙しい時期は4時間程の残業が1週間続いたりすることもありましたが、いつでも定時でタイムカードが切られていました。スタッフが足りずにシフトが回らない月は、嫌いな上司(店長)の休みが6回、私の休みが1回なんてこともありました。

他にも挙げればキリがないですが、ここまで来ると「私、嫌われているのかな?」と思いそうなものですが、週に1回以上は仕事が終わってから食事に行こうと誘われていました。

上記に挙げた様々なことは他のスタッフも味わっていたことなので、食事の誘いの頻度が多かった私は気に入られている方だったかもしれません。

対処法はイエスマンになる事!ミッション「北風と太陽作戦」

こうして様々なことに振り回されながら過ごしていると、このような人にどの様に接していけば良いのかが分かる様になります。私の対処法は、ただただイエスマンになりきるというものでした。

人の気持ちを考えたり受け止めたりせずに自分の気持ちや意見を強く主張する人は、認めてあげるしかありません。反対の意見を言うと倍以上になって返ってきたり他のスタッフにも被害が出てしまうので、「そうですね」「私もそう思います」と承認の言葉だけを繰り返しました。

そうするとご機嫌で働いてくれ、職場自体が良いコンディションですべてが円滑に進みます。それでも何か言わなければならないことは、ご機嫌がピークの時に低姿勢で伝えます。

すると、すんなり聞き入れてもらえたりします。イエスマンになりきると書きましたが、正しくはイエスマンの【振り】をするということです。私たちスタッフはこれを「北風と太陽作戦」と呼んでいました。

上司は嫌いだが、仕事は好きな場合!これを考えました

正直なところ、私が出会った上司のような人はたくさんいますし、もっと酷い人だっています。職場は赤の他人が色々集まる場所なので、大なり小なり人間関係に悩みが生まれることは、仕方のないことだと言えます。

では、そんな時はどうするのか。いっそ転職してみるのも1つの方法かもしれません。どうしようもない状況なら、思い切り環境を変えてしまう方が良いことだってあります。

ただ、その仕事が好きで人間関係だけが問題の場合は、もしかすると対処出来るかもしれません。私の場合はその嫌いな上司が大問題でしたが、労働環境は気になりませんでしたし、仕事や職場が大好きでした。ここでどう考えるかだと思うんですね。

同じ状況でも考え方ひとつ!どう考えるかが重要

職場に対して「上司【が】嫌いだ」と思うか、「上司【しか】嫌なところはない」と思うか。もし【しか】と思うことが出来れば、ではその人と、どうして付き合っていけば良いかを考えて行けば、道が開けると思います。

私はこの嫌いな上司への対策としてイエスマンである私というキャラクターを演じましたが、これは私の嫌いな上司専用の対策です。違う人にはまた違う対策を生み出します。

ただ共通して言えることは、みんな自分にとって良い人は好きだということです。「この人嫌だな」という気持ちは伝わるということ、自分の気持ちを素直にだしてしまうことが、必ずしも良いとは限らないということです。

そして人間関係の環境さえ整えば仕事がはかどります。全部自分にとってプラスになって返ってきます。

嫌いな上司から、人間関係の築き方を学んだ

私はこの上司と出会って本当に良かったなと思っています。お友達関係ではない職場における人間関係の築き方を教えてもらえました。相手に合わせながらの自分の出し方を大いに学べました。

私はこの経験から、どんな出会いも全部意味があるんだということを知りました。「好きな人」が教えてくれること、「嫌いな人」が教えてくれることがきっとあります。

人間関係に悩まされる人が現れたとしてもがっかりしなくなりました。うまくいってもいかなくてもがっかりしなくなりました。その経験は必ず自分の為になると思うからです。