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私は、今年34歳になる男性です。悩みの種となる相手は、私より若く26歳とフレッシュで、頭の回転も良く可愛がっている会社の後輩です。

私は、金属機械加工の仕事をしているのですが、機械自体が24時間フル稼働しているので、機械に組み込むプログラムであったり工具の準備であったり余り休む暇が有りませが、後輩の仕事の面倒は良く見ています。

一切報告をしない後輩!飲みに誘って話を聞くことに

可愛がっている、その後輩ですが会社での行動に少し癖があります。それは製品をダメにしてしまった時の報告や無断欠勤その他もろもろあります。

私は、最初の頃は年下だし仕方が無いとかばっていましたが、それが2、3ヶ月続くと、もしかして、病気なのではないか?会社で、嫌な事が在るのではないか?と心配になり、上司に相談しました。

しかし、上司は、そんな事心配しなくても大丈夫だ!「ゆとり世代だからしょうがない」と言ってましたが、私は、ゆとり世代とか関係ない問題だと思いました。

私はスッキリしないので会社の休憩時間に後輩を呼び週末飲みに誘いそこで彼からじっくり私が今まで引っかかっている事を聞く事にしました。

やりたい仕事があるらしく、応援するが、問題が・・

私は、飲み始めて少し経った頃、会社での行動について、話を切り出しました。どうして報告しないのか、無断欠勤するのかを聞いてみました。報告しない理由派はこうです。「しゃべる事が苦手だからどう説明すれば分からない」

これは、まだ勤めて間もないから仕方が無いか、環境に慣れれば報告するようになるだろうと思い、これに関してはまず保留。無断欠勤は、「今働いている仕事ともう一つの自分のこれからやりたい仕事の勉強の為、朝起きれなくて連絡できない」との事でした。

私は、「いやいや、連絡は今度からしなさい!」と言いました。そうして、しばらくは彼のやりたい仕事の話を聞いて、それから仕事とは関係の無い話をしたりしながらその日は解散しました。

私は心の中でこの子には、やりたい仕事という希望が在るのだと思い安心してその日は帰宅。問題は次の日です!

突然、会社を退社した後輩!もし戻ってくる時の為に社長、専務、部長に頭を下げる

会社に行っくと上司が私に、26歳の希望の星が今さっき会社を辞めたと言うのです。それを聞きビックリしました。直ぐ彼の所へ電話!通じませんでした。それから一週間程でしょうか彼から連絡が来て、辞めた理由を聞いてみました。

彼が言うには、自分に合った仕事ではないので辞める事にしたのだと言いました。私は、一緒に飲んだあの時の「君がやりたい仕事をするの」と聞いてみました。

彼の答えはもちろんYESでした。でも、私は少し不安でした。彼がもし、その仕事で上手く行かなかったらどうするのだろうと。

可愛がっていた後輩だけに路頭に迷って変な方向へ行ってしまうんじゃないかと、なので私は、彼が帰って来られる場所を作ってあげようと思い、電話ごしにその仕事が上手くいかなかったら、また戻っておいでと言葉を掛けてあげました。

その時に彼は電話ごしに笑いながら「大丈夫です」と言っていましたけど、私は心配でした。これまで、私は何度となく同じ様な形で後輩を失って来たので今度は大丈夫だろうと、期待していた所が強くその分、情が出たのでしょう。

それで、私は万が一に備え、社長、専務、部長に頭を下げ、それに周りの社員に彼がまた勤めるような時があれば快く迎えてやって下さいと言いました。

戻ってきた後輩!先輩だけが頼り

それから、私は居なくなった彼の分の仕事をして毎日過ごして行きました。そんなある日、会社に見覚えのある顔が、それは26歳の後輩でした。私は、彼を会社の外に呼び色々話を聞いてみました。

彼は、仕事を辞めた次の日から、やりたい仕事に挑戦したのですが、やはり彼のやりたかった仕事の世界では26歳だと基準がギリギリだったようで、現実は彼が考える程あまく無かったみたいです。

それで、彼はその仕事の世界から手を引き私に電話で言われた事を思い出して、そのまま会社の方に来たという訳です。

社長に土下座、後輩は号泣!その時・・社長がとった行動は

彼に働く意思が本当にあるか確認して、まずは、けじめとして、会社の皆に頭を下げて貰い、私と一緒に社長の所に行き「働かせてあげて下さい」と、人生初の土下座です。

その光景を直立不動で見ていた後輩は泣いていました。その時、私は心の中で帰って来てくれて有難うと思い、私も涙を堪えていました。それから、社長は引き出しから後輩の辞表を取り出し私達2人の前で破いて捨てました。

私はその時、感じた事は、お互いに必然性を帯びていたのだなという事です。そうでもないと、辞表を社長が何時までも持っているはずがないですから!